学部長あいさつ

教育学部長 境野 直樹
教育学部長 境野 直樹

ようこそ! 岩手大学教育学部へ

こちらを読んでくださっているみなさまは、多かれ少なかれ、ご自身の大学生活に教育学部での学びを、そして卒業後の職業選択に、教員、あるいは教育に携わるお仕事をお考えのことかと存じます。

こどもたちのバランスのとれた知識と情操の発達をささえる教員の仕事はとても尊くやりがいのあるものです。

空前の高齢化社会、グローバル化、地球温暖化、自然災害、食料・資源枯渇への懸念、加えてCOVID-19、果ては力による国際秩序の変更への懸念など、わたしたちの行く手には、引きも切らずに新たな問題が立ちはだかっています。繰り返し訪れるこのような困難な課題に対して解決策はいつも一様ではありません。近い将来歴史の教科書に書き加えられるであろうこれら大きな人類的課題を前にして、いまを生きるわたしたちは、過去から学び、今を生き、そして未来のよき担い手となってもらうこどもたちへ何をどのように託すことができるのか。このことを不断に問いかけつつ、文系・理系・実技系の諸分野を横断的に学ぶことで自らを鍛え、その成果を教育現場で存分に発揮してほしいと思います。

現在私達の教育学部は、1小学校教育コース、2中学校教育コース、3理数教育コース、4特別支援教育コースの4コース制のもと、複数の教員免許状(例えば小学校の免許状と中学校の免許状)の取得によって、地域社会の教育現場の多様性にしなやかに対応できる人材の輩出を、また「いわての復興・教育」や「学校安全学と防災教育」、「DX社会に即応したICT教育」、「小学校英語」をはじめ、「小規模学校」や「海外」での教育実習の機会を設けるなど、地域と時代のニーズに応える教育内容の充実を図っています。そして防災を含む広義の「学校安全」に関わる知識・技能等を研究開発するために、「附属教育実践・学校安全学研究開発センター」を設置しております。

多様性にむけて開かれた世界では、教育のありようもまた、おたがいの多様性を尊重する「共考と協創」に満ちたものでなければなりません。教育学部で「共に学ぶ」体験を通して自分自身を見つめ、「多様性」への寛容を通して豊かな自己形成をめざし、ひいてはひとりひとりの尊さを互いに認め合い、切磋琢磨する学生生活を通して「善く生きる」ための学びを追求してくださることを、学部教員一同楽しみにいたしております。

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